能藤筋 というものが、あると思う。
能藤舞踊にだけ必要と言ってもいい"筋肉"だ。
(自分で命名した。)
それは太ももにあって、
長時間の中腰の姿勢を保つ力を持っている。
いわゆるスクワットの状態だが、
スクワットを訓練として行うときのように、
腰を痛めないように少しお尻を出すようにすることもない。
振り付けによって、上半身は様々だし、
下半身も、つま先や膝が外を向いているとき、
スパイラルな状態のとき、
どちらかに状態が乗っているとき、
など、中腰の姿勢の中にも変化がある。
どんなフォルムの変化も、
ギコチナイ動きではなく、連続して動けなければならない。
その持続力を支えるのが能藤筋。
どんなに踊れても、
能藤の踊りは、この能藤筋がないと滑稽なものになってしまう。
"それらしいこと"では、太刀打ちできない。
音楽だ。
能藤舞踊は音楽だ、グルーブだ、と気付いたときの衝撃を忘れたことはない。
今回は、9分の演舞のうち、
足をのばして立っているのは、2分くらい。
あとは、全部中腰だ。
最初に開いた足は、閉じられることもなく、
そのままゆっくりゆっくりと足を曲げてゆき、
またゆっくりゆっくりと上ってくる。
上半身が股関節から前に倒されていく形で低くなる事は滅多にない。
ただ足を曲げて腰をおとしていく。
残された背中で、表現する。
本当にキツい。
強靭な 能藤筋 と、腹部のインナーマッスル。
時々、上半身がひねられたりするし、
腰や股関節に相当 負担がくる。
稽古4日目。
やっとお互いのエネルギーを交わしながら、
振りに集中できるようになってきた。
私の中で、完全に眠っていた 能藤筋 が目覚めて、
今回の振りに合わせ、にわかに燃え始めたのかも、、と思う。
そんなことを演っています。
ここに来て、こうしていると歌う自分はどこかに消えてしまう。
今、腰に氷を当てている。
TVには、体操の内村選手の番組が映ってる。
肉体ってすごいな。
コメント (2)
お久しぶりです。
また札幌にいらしているのですね。
私の方は東京から札幌に移って3年が経ち、来月また転勤することになってしまいました。
行き先はまた函館です。同じ北海道でも縁やゆかりはない土地なのに、就職してからは何度も。不思議なものです。
今回の札幌在勤中も一昨年、その前とライブをしてくださってありがとうございました。
今年も教育文化会館やのや、行きたいのですが少し遠くなるのでどうなりますか。
稽古が大変なようですが、どうぞお身体大切に。
投稿者: かずひろ | 2012年07月16日 21:12
日時: 2012年07月16日 21:12
かずひろさま。
お久しぶりです。
札幌を第二の故郷と言ってしまうには、
あまりにも神々しい場所ですが、
帰って来れることが、どれほど嬉しいか。
私のルーツを辿っても、北の大地との繋がりは見当たらない感じ。。
場所 というものとの御縁は、本当に不思議ですね。
無理なさらず、、でも、もし御予定合うようでしたら、
是非、いらしてください。
そして、また来ると思いますので、
今後共どうぞ、宜しくお願い致します。
まこりん
投稿者: まこりん | 2012年07月16日 22:48
日時: 2012年07月16日 22:48