奉納歌唱

7/21。

山形はとても暑くて、驚いた。
東北に行けば涼しいのではないかと思っていたけど。

おいしいお蕎麦をいただいてから、東北芸術工科大学へ。

校門がない。
ただ大きく山形の街を見下ろしている校舎。
校舎の前には、大きく水面が広がっていて、そこに水上能楽堂『伝統館』が突き出している。
今日のステージはここ。
霊峰"月山"の方を向いて立てられている。

昔、月山にむけての鎮魂歌を歌った事がある。
ある霊能者個人のものだったけれど、
歌い始めた頃の事で、忘れられない大切な録音の1回だ。
不思議な縁を感じて嬉しくなった。

音楽堂の左側に、強くまっすぐな橋がかけられている。
網走刑務所に倣ってつくられたという。
良いなぁ、なんか過激な感じ。

校内は、学生の展示も行われていて、吹きぬけの天井に向かうオブジェ達は、のびのびとリアルに点在していた。

リハーサルスタート。
この日のために運ばれて来たグランドピアノが、なかなか美しく鎮座しており、
優秀なスタッフさんのおかげで、リハも滞り無く進んでいった。
風だけが強くて、譜面の問題だけ心配しつつ。。

公演の始まる頃、私が向かう空には、間もなく夕陽が降りようとする頃で、
雲の後ろから、オレンジの光がばぁーーーーっとさしている、
まさに、神の降臨にふさわしいような空。
奉納。
出演者側が、一番贅沢と言われていたが、まさにその通り。
どうしていつも を歌う頃に、ちょうど、その雲の後ろにいた太陽が
顔を出し、ゆっくりと降りていった。
自分が赤く染まっているのがわかった。
どうにも幸せな瞬間。
礼讃。
そして、ゆっくりと空は暗くなっていき、
お客様の向こうに、キラキラと夜景が広がっていった。
ステージの方は、照明が映えるような様子になっていって、。
水面に、ステージの私達が映り、それもなかなか綺麗だったらしい。

日本画家である学長さんが
『頑張りすぎず頑張って、とにかく楽しんで下さいよ!』と言ってくださった。
その通り、私達自身も、空気や自然をいっぱいに浴びて、楽しませてもらった。
ダブルアンコールをいただいて、どうしようかと選曲していた時、
夜になったら蛙がすごく鳴き始めたので、
もう一度「かえる」を演ることにした。
途中、「蛙ソロ!」と言って、最小限の音のバッキングの上で、
みんなでかえるの声を聞いた。
歌ってる歌ってる。
素晴らしいミュージシャン、蛙くん達!
最高でした。

CDもよく売れた。
かえる の入ってるCDは?と言われて申し訳ない気持ちに...
でも、今日のような奇跡の音は、残せないだろう。。
子どもの頃、”ぶぶちゃちゃ”を見てました~なんていう嬉しいコメントやら、
今、コンビニでお金をおろしてきました~ と、店じまい寸前の物販コーナーに汗だくで来てくれたり、
ずっと懐中電灯を照らし続けてくれたり、
最後まで見送ってくれた、スタッフとして頑張っていた学生さん達も。
書ききれないことも沢山あるけど、
なにもかも、本当に嬉しかったです。本当に。
次に、繋がりそうです。
嬉しいなぁ。
こういうの、逆に東京じゃありえないもの。
まさに、夏フェス!
最高のひとときでした。

昼に東京に戻り、夜はシップのリハ。
明後日は、ホームグラウンド、大網studio:b。
もう満席ぎゅーぎゅー覚悟みたいです。
これは盛り上がります。
夏フェスは続く。。。

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