松浦このみさんの朗読ライブにゲスト出演。
1部は、伊坂幸太郎作『死神の精度』より「死神対老女」というお話。
冒頭の1文から「人間じゃないでしょ」と、老女が死神を見破る台詞から始まる。
といっても怖い話ではない。とても、良い話。
私の声と大坪さんのリコーダーで、アーリーミュージックをBGMとして演奏した。
14世紀〜15世紀くらいの音楽達は、美しく、ユニークで、どことなく切なく。
歌詞はないが、メロディだけで、なぜこうも世界が見えるのだろう。。
昔の人々は、この曲をどんな風に、いつ演奏していたんだろう。
なぜかお話にも合うのが不思議。
選曲のセンス、大坪さんに拍手。
台本を見ながら、朗読のタイミングをはかっていく。
なかなか面白かった。
2部は、江國香織さんの短編エッセイの朗読と交互に、DiVaナンバーを。
「スーラの点描画の中でのように」
「うしなう」
「ラブレター」
「みんなやわらかい」
「ほほえみ」
「ひとり」計、6曲。
女性のエッセイだったので、ハードな曲はなく、
でも、やっぱりDiVaのナンバーは、言葉に力があって、
歌ってる私にまで、その内容がゆっくりと帰って来る。
ベースと2人で演るのもなかなか面白い。
間に入るはずの音が無くて、結構ドキドキする。
10年以上も一緒に演っていると、息も合うよな。
今日は、なんだかシルクを着たくなった。
友人のフリマで買った、ギャルソンだかY'sだかの黒いワンピース。
とても気に入っている。
2部はそれを着て、言葉達と向かい合った。
シルクは、肌にそっとよりそってくれて、さりげなく優しい。
肌に触れるものは、心に重要なのだと思う。