春だ。

このところ、ちょっと北海道に帰ったり、奈良に行ったりと、バタバタしていた。
北海道はまだ寒いだろうと思っていたが、なんのなんの、やっぱり北国の春が訪れていたのでした。雪が解けて、晴れてても、アスファルトがいつも濡れてる状態、土の混ざった汚い雪、そのうちびっくりするくらい花が咲き乱れて、短い春夏が来るのだ。
しかし、北海道のアパートに帰っても、もうここは自分に住む所ではないのだと、はっきり感じた。自分の中心はもう次に進んだのだ。もちろん北海道には、よさこいソーラン、「葦の行方」in東京にむけての稽古、と来なければならない予定はあって、、
でも、それはあくまでも東京から乗込むのだという意識。
また新たな北国との付き合い方が始まるのだ。

一昨年の暮から去年の1月、「パーフェクトファミリー」というミュージカルのお手伝いをしていた。
去年の夏休み8ヶ所公演に引き続き、今年の夏休みは5ヶ所公演が決定、私もスタッフの一員となった。
これは日本青年会議所主催のミュージカルで、出演者は一般の子供達。公演する各地でオーディションが行われ、だいたい20回くらいの稽古日数で本番に持って行こうという半ば無謀な、、、しかししかし、子供も吸収力の素晴らしさよ!ちょうど集中力が高まり、チームがファミリーになったところで本番、、つまりは別れがくる。。。というせつないドラマが繰り広げられる。
で、まず、今年のスタートは天理公演、、というわけで、天理に1週間こもったわけでした。

いやぁ〜。子供達のかわいいこと。

オーディションといえば、やはり何人かは落とさねばならないのだけど、今回は応募人数が少なかったため、そのつらさは大きい。例えば30人合格者とした場合、50人のうち20人おちるのと、33人中3人落ちるのとではショックの大きさが違う。
今回もスタッフの中で意見が分かれ、私が良いといった子が落とされてしまうことになり、発表するのが辛かった。その子の頑張りは全員が認めていて、ただ、音がとれない子だと判断され、短い中で作るのに、その子にばかり時間をかけられないからという判断だったのだ。情をかけすぎるのもマイナスに繋がるのだから。

発表後。その子だけが泣いた。

その夜、いろんな話し合いをして、音楽監督の山下透氏が、補欠という形で頑張らせるのはどうだろう、、という異例の提案。私自身はすごく嬉しかった、、しかし、泣いた彼女にどう話すか、、子供達にどう話すか、、親にどう話すか。

そして話した結果、本人は頑張るとの事。
実際誰よりも彼女は頑張り、明るい性格でスターになりつつある。でも、一度はその小さな心で地獄を受け止めたわけで、、だから注意される時の目は、急に真剣になったりする。

新3年生以上、上は二十歳くらいの子も来るんだけど、本当にいろんな子がいて。平等ではない、差があるのだという事をみんなが受け止め、家族になっていく。

天理の次は伊勢崎、今月末にはオーディションだ。こうして5ヶ所の稽古、公演が少しずつずれながら並行して行われていく。スタッフも一斉に散らばって、子供達と向き合うのだ。私も

あ〜〜私は熱い人間だと自分でも解りすぎるほど。命をかけて子供達と向き合ってしまうであろう事が、どんな結果をもたらすのか。。。

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