小樽紀行 第2弾

今、福尾野歩さんというアーティストが北海道でツアーをしている。
のぼさんのステージは、ものすごいパワーで、子供も大人も全員一度はステージに上がる事になっちゃったりする。つまりお客さんと1つになるどころの騒ぎじゃない盛り上がりで、遊びうたとかもいぃ〜っぱいあって、日本全国じゃおさまらず海外でもその盛り上がりの波を起こす、大旅芸人、、とにかく凄い人なのだ。で、書家であり画家であり詩人であり・・・
そして、ここが大事なとこ。どうやらまこりんファンらしい、
しかし歌ってる時のまこりんに限るらしい。

小樽でセミナーとい1日はさんでコンサートがあった。セミナーをちょっと見学して、次の日のお休みに改めて会いに行った。

さぁー小樽紀行第2弾。

小樽といえばお寿司って事で。関根勤さんのマネージャーのしかまさんのお父さんの店、しかま寿司。

あ。その前に、また花園町あたりを散歩。リクオさんの時の小樽紀行でもちらっと触れたけど、ほんと昭和の夜の町、所狭しと並ぶスナック、、今回のおもしろ店名ナンバー1は『スナック なんかへん』どうやったらそんな名前に。。。

で、しかま寿司。
しかまさんはもくもくと、本当にもくもくとお寿司をにぎる寿司職人。でものぼさんは、さすが話が上手くて、のせていっちゃうもんだから、だんだんと笑顔になって。
さんまがもう!!うまいっ!あなごが!うにをのせたいかがっ!大トロとろりんなのー!あ〜ん蟹汁!しあわせ?

つぎー。
なんか店の入口が歴史を語る仏壇屋さん。店の外にお香をたてていて、その香りに誘われ、店に入った。すごい種類の蝋燭やお香。のぼさんお香立てとレモングラスのお香を御購入。お店の方、この人も静かに熱くお香の事とか仏壇の事とか数珠の事を語る。聞けば何でも教えてくれる。話の広がりに、この人の人生を感じる。いい時間だなー。
のぼさんが「楽屋で使うんで・・・」と言った時、普通なら「楽屋なんて、、舞台とかなんかの?役者さんですか?」なんて言いそうなもんなのに「あぁ、楽屋で使うんかぁい?そしたらね・・」などと、ものすごく普通に会話が続いていった。実は芸人だったりして。

それにしてもアーケード街。洋品店と呼びたくなるようなお店が並ぶ。そして、必ずワゴンセール。雨の日のカエルよりも強烈な緑色のレインコートとか売ってる。困る。
そして、やたらとベンチがおいてある。宝くじを売る店の前に、ロトを記入する為の台を発見。でっかいベニヤ。困る?

つぎー。
小樽名物『ぱんじゅう』あんこがたぁーっぷり入ったお菓子なんだけど、鯛焼きとか大判焼みたいにそこで焼いてて、でも皮がもっと薄くてパリパリで、見た目はジャンボなたこ焼きみたいなの・・・説明できないぜ。1個ずつ買って奥で食べた。セルフサービスでお茶もあるし。
帰り際、ちょいとのぼさんが職人魂をくすぐっちゃったんだなー、、そしたら、あんまり話してると焼けすぎちゃうからと言いながら『うちはこれ1本で商売してるのっ!ネタがもたないから、賞味時間が切れたら終わりっ!』などと、ぱんじゅう職人話炸裂!あとで店の前通ったら『本日都合により閉めさせていただきます』と貼り紙がしてあった。『都合により』ってとこにキュン。

つぎー。
美園っていうアイスクリーム屋さんがお休みで、向いの古ーい喫茶店『光』に入ってひと休み。レトロレトロでカフェばやりの昨今、きっと若者が来たりするんだろうね、観光客も多いのだろう、『店内写真撮影、固くお断り致します』の貼り紙が。でも、途中でなぜかフラッシュが、、それも、お店の店員さんがシャッター押してあげてた不思議。メニューには「クリームソーダー」「トーストパン」気になる。コーヒーはもれなくカステラつき。まこりんはコーヒー2杯飲んだからカステラ2つ、ぱんじゅう食べすぎでお土産に。

つぎーー。
今日は全く小樽職人めぐり。前日、おじいちゃん帽子職人がいるとの情報をキャッチ。のぼさんはなんと、静岡の帽子屋さんちの息子さんなので、興味シンシン。朝、電話を入れておじいちゃんの具合が悪いらしい事が分かったのだけど、せっかくだから行ってみる事に。

途中、『もっきりセンター』という店を発見。もっきりって?出て来たおじさんに聞いてみた。どぉやらもうベロンベロンだったみたい。
「あのーすみません、もっきりって何ですか?」
「。もっきり。」
「・・・あ、あのだからもっきりってなんの事ですか?」「あぁー。立ったまんま一杯やんの。入って飲んでけばいいさ、ガハハ」
いい感じだ、小樽。

帽子屋さんを見つけた。
開いてた。
通りの角に、角のまんま、交差点に向って三角に。
『帽子をつくる店 ヤマダ』
三角スペースの奥、蛍光灯の明りの下、きれいな帽子達が壁にかかったそこに帽子職人が、いた。
92才。帽子を作って75年。ペースメーカーを入れた胸がシャツを少しふくらませてた。ベレー帽が身体の一部みたいだった。

帽子職人と、帽子職人、の息子であるのぼさんの話は、それはそれは素敵な話だった。職人の歴史、人生、使い続けた道具、生地を裁断するナイフみたいな道具が磨いで磨いで短ーくなってるのとか、帽子屋さんを通して見えて来る小樽の歴史。港は時代の先端が最初に辿り着く所、そこを歩いてる人々の格好や、活気まで見えてくるみたい。

そして、職人と、職人の父を持つ人の会話だから、決して職人同志ではないから、の空気。どっか親子みたいな強い繋がりがある、今日初めて出逢ってるのに。

「結構いろんなところから作りにくるんだ、、たいていの県は来てるんだけど、、なぁんでだか静岡から来たことはないんだよねぇ。だから、これは静岡にいい帽子屋があるんだなぁと思ってたんだ。みんなあんたのお父さんとこに行ってたんだなぁ」

帽子を接点に、自分を通過していく人々の中からいろんなもの見てきたんですね、感じてきたんですね。のぼさんのお父さんの存在も、この小さな三角の中にちゃぁんと存在してきたんだ。息子が店を継がなかったって事も共通してるのか、お父さんの姿を見つめて来たのぼさんの話を聞いてる時のあったかい眼差し、、
のぼさんを通して、顔は知らないがすべてを理解し合える戦友と、とうとう会えた、、のかもしれません。お店を出る時
「お父さんによろしく」と言った職人の言葉。

外に出たら、夜直前の空、に重なる雲、に重なる雨雲という3色空。お店を振り返れば、私達を見送るわけでもなく、きっとそれまでそうしてきたように職人はそこにいた。すべてすわったままでも手が届くくらいの、三角の、その彼のステージ。辺りが暗くなっていく中にポっと浮かび上がってた。きれいだった。


こんなにドラマティックな職人巡りは、最後のしめくくりまで手をぬかない。
帰り通った市場、もう店をしめるところ。でも、あまりにもでかい鮭、写真とってもいい?ときいたらわざわざ箱から出してくれて、大きさを比べるためのたばこまで置いてくれて、これもとるかい?とひらめも出してきて、再びたばこを置いてくれて、めずらしいハッカクという魚の羽みたいな背びれを広げてくれて。
ほたてやほっき貝は殻をチョンチョンとさわると殻を閉じる。はさまれたらぬけないから気をつけて、と、小さな紙切れをくれた。それを使って殻に触れたら、ほたて君は、いいタイミングでパッタンと、ちゃんと紙切れを殻ではさんでみせてくれた。ほたても見せ方知ってます!
明日寄るから、、なんていうお店?と聞いたら、市場で一番いい男の店だと言えばすぐわかる、だって。
かわいいオヤジギャグでシメまで完璧!

夕飯を食べながら、今日はいい日だったねー、そうとういい日だったねーと何度も繰り返した。

のぼさんは、私の歌を『神様の持ち駒』だと言う。あまりにももったいなく、あまりにも気分の良い言葉。自分で言おうとしたら『神様の隠し子』と言ってしまった。すっかり調子にのってしまった。隠されてろっ!


札幌駅から30分強、ガンガン歩いて帰った。
最後にさわやかな汗。
小樽。今度、帽子をつくりにいこう。

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