札幌8,9,10

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おたまは所謂、ごく一般的な大きさです。
そのおたまに1つ、元気に口を開いたのは...

あさり です。

ちょっとした はまぐり。

円山には、市場がありまして、
なんでしょうね、まったく欲がない、、
蛍光灯がついてるだけで、
おいしそうに見せる気無し。
でも市場ですから。
新鮮だし、おいしいに決まってる、、気がします。
そこで鮭をさばくおじさん、、の前に並ぶ、新鮮なお魚。
眺めていました。
貝がいました。

はまぐ....あさりっ??

大きい大きい。怖い怖い。
厚岸出身。
となりには、しじみが。

はい。そのとおり。
ちょっとした あさり です。
黒いあさり。網走出身。

だとすると はまぐり は......

いませんでした。
おばけ貝の国。

食材の形とか、やっぱり、ちゃんと知ると、
それぞれが生きていたのだ と改めて実感して、
美しいなぁと思います。
どんな海を泳ぎ、何を見ていたのか、
どんな土の中で、日差しや雨を感じていたのか。
それは歌にも踊りにもなります。
玲子先生の生徒さん達は、子供からお年寄りまで、即興で踊ります。
ひょえーー。
きっと、あさり を見ても、何かを感じ、運動に変えるでしょう。
すごいなぁ。
それを、午前中からやっているらしい。
日本のどこに、そんな音楽的な瞬間を生きてる人達がいるだろう。
しかも当たり前に。

ふぅ〜〜〜〜〜〜。
テクニックが先にきたからには、自然体にすることは至難の技。
でも、そこまでしないと、気がすまないくらい
生きてきました。私も。

背中に、
何かが出て来た そうです。
去ってゆく、私の、その背中に、
それまでの経過みたいなものとか。

たぶん、 疲れてますよ というエネルギーでしょう。タハ。

でも、6年前、
『麻里子さんの踊りには、
陶器のつやはありますが、土のざらつきがありません』
とダメだしを受けた事を思い出します。

あ。
つや が無くなったんですかね。
やばいやばい、それはそれでやばい。
でも、
つやを剥いだ奥が、
出す のではなく
出てしまった なら、
それは、
私の 自然体 かもしれません。

明日の稽古で、メンバーの全員が揃います。
群舞のリズムは、もう一度作り直さなければなりませんが、
なんだか嬉しいです。
納得いかないとこを、個人練習してたら、
腰も股関節もおかしくなって、踊ってる時より、普通に歩く時がもう変です。
でも、先生が、お茶を飲みながら言いました。

「痛めたなら、そこの代わりに、
身体のどこをどう使えばいいのか、必死に考える。
そこに、そこまで鍛えられなかった強靭な筋肉が作られ、
新しいフォルム(振り)が生まれてゆくんじゃないでしょうか」

試される大地。
溢れる哲学。
きっとまた、都会の空気にすぐ解けて、
あっという間に自分自身を失っていくダメ人間な私が、
せめて思い出せますように。

明日、全員揃います。

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