鈴木綜馬ディナーショーに出演。
デュエットを3曲歌った。
サイレントナイト、美女と野獣、PRAYER・・・
綜馬さんは、四季にいた時の先輩で、主役を全部やってきたようなミュージカルスター。
退団後は、レ・ミゼラブル、エリザベートなどなど、すべてメインの役で出演されている。
あるピアニストさんを介してまた御縁ができ、
今回の出演は、去年の夏、まだ札幌いる私の元に電話があった。
1年以上前から、その翌年のクリスマスのオファー。。。
ありがたい。自分の声をそこまで必要として下さる事。
綜馬さんはとてもピュアで繊細な人。
真面目で、いつも気を使い、音楽を愛し、
ありがとう、ごめんなさい、よろしくお願いします、、
自ら足を運び、頭を下げ、時にとてもおちゃめで、ユーモアのセンスと、そして家族への愛・・・
思えば、劇団四季で新人だった私にも、全く隔てなく気さくに話して下さっていた。
私は、結局ミュージカルの世界からは遠のいてしまった。
日本のミュージカルは音楽が中心じゃない、、と思う気持は今もあまり変わらなくて、そうである限り、本当のミュージカルの素晴らしさに到達する事はありえないと思っている。ミュージカルのナンバーってかっこいい曲、むっちゃくちゃ多いのに。ミュージカルという言葉の半分までが、音楽、という意味。どうしても台詞である言葉にとらわれていくところから、音楽を遠ざけるのか。言葉だって音楽だ。サウンド感の違う国でうまれた音楽だからこそ、せめて近付けなきゃ!!そぉぢゃない?
そんな思いから始まった、言葉と音楽を結び付ける私の作業は、DiVaという世界の中で生かされたのだ。
でも、綜馬さんは、ミュージカルの人。
参加してるミュージシャンは、音楽の人。
私は・・・ミュージカルにいた音楽の人。
でも、今回の1人のミュージシャンが言ってた、、
「綜馬さんの歌には愛があるんだ。久々に出逢ったよ、こういう人に」
そうだ〜、本当に。
わかった、、綜馬さんは、ミュージカルにいる音楽の人。だ。
本番は昼夜2回。
超満員のお客様は、綜馬さんをハートの目で見つめるファンの方ばかり。
皆さん、今日という日が最高のプレゼントなんだろうな。
冒頭で、30以上あるテーブルに、綜馬さん自らキャンドルを配っていく。
ファンの方への感謝の運び方は、サービスなんて言葉では全然なくて、彼の生き方そのもの、、とても自然な事。この日のために外国からとりよせたキャンドルなのだそうだ。
ステージから見ていてもその炎は絶えずゆれながら燃え続け、それはまさに綜馬さん配る心遣い、広い会場を暖かく包む。
お客様をお迎えする、、ってこういう事かも。
実際私ももてなされたひとりのような気持で歌った。
とても暖かい気持だった。
保坂知寿さんがいらしていた。
劇団四季の看板女優。
何年ぶりだろう。
「まこちゃん、元気そうね〜。出てるの知らなかったからびっくりした!」
いつも尊敬し、あの頃、その心遣いにどれだけ励まされてきたか。。。
綜馬さん。知寿さん。
確かに競争社会でもあり、閉鎖された団体での日々。
でも私は、こんなふうに暖かい人の間にいた。。
今年の締めくくり、
改めて振り返る、
過去 と、、 初心。
クリスマス2003。
明日は イブ。