小さな診療所

マッサージに保険がきく、という。ラッキー!
で、そのためには、指定された医者に行って診断書を書いてもらわなくてはならず、今日行ってみた。マッサージの先生曰く「すいてるから、ものの3分ですぐ書いてもらえるからね。あと、すぐ、血をとりたがるんだわ、イヤだって言っていいから」と言う。

そこは小さな小さな診療所で、壁に患者のだか看護婦のだか解らないペットの写真が貼られていた。動物病院かよ。。すいてる、という言葉通り、受け付けの看護婦さんも私が行ったらびっくりしたように背もたれから起き上がった。案の定すぐ呼ばれた。やさしそうなおじいちゃん先生だったが、少し高めの声が時々裏ッ返るので、ニヤニヤしてしまった。久しぶりの患者なのか、やる気満々な診療で、「はい、よく眠れますか?」「はい、お小水はちゃんと出てる?」「血圧は?… 正常ですね、なるほど。」
・・・なるほど?何がやねん??
聴診器をあてますからこのシャツだけぬいで、、と言いながら、もうすでにボタンをはずしてきた。ハイハイ、あせらないあせらない。そして「はい、ちょっと後ろをむいてここに腕をのせて」と言ったかと思ったら、もう血を採られていた。拒む暇がなかった。
やられたっ。

なんだか妙にすがすがしい敗北感で診療所を出た。隣の床屋のおばさんが、お菓子をおすそわけに来る姿に出逢った。え〜はなしヤナァ。

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