たとえば録音仕事の時でも、
資料は、音源と歌詞だけっていうことがある。
私は、譜面にとてもとても弱いけれど、やっぱりメロディ譜が欲しい。
作曲者が描いた道があって、
作詞家の選んだ言葉がのっていて、
それが、私の声がたどるべき道だから。
たとえば教えたりしていても、
譜面を持って来る人はいないし、
探してみたら? というと なるほど~と感心し、
書いてみたら? というと驚かれたりする。
たとえば世に出ているヒット曲などの譜面は、
やったらと細かい節回しが音符になっている事がある。
それは絶対的に、もともとのメロディではなくて、
その歌手が歌ったものを めっちゃ細かいところまで譜面に起こしているからだと、明らかな時が。
その歌い方がとても印象的で、それで売れた曲もあるでしょう。
その歌い方を真似してみたいんだ、、とかもあるでしょう。
でも、だいたい節回しみたいなものは、音符にならない部分だから、
その譜面通り歌ってみても、そうならない事も多いと思われ。
作曲者の人も良く、
「歌いやすいように、いろいろ変えてもらって良いですから〜」
とおっしゃいます。
有難い言葉。
だからこそ。
源 を知りたい。
ジャズみたいに、フェイクやアドリブのために必要な メロ譜 ってな事じゃなくって、
単純に、生まれた時の状態。
それは、やはりとても尊い感じがする。
それを知って そして、
愛でて、育てていければと。