10/21(木)『 耳を開く 』vol.3 「いとおしく、カバレット」

★『 耳を開く 』 vol.3
   「いとおしく、カバレット」

日時 :  10月21日(木) / 11月18日(木)
             (いずれも、その月の第三木曜日)
   ※makoringは10/21の出演。

時間 : 開場 19:00 開演 19:30

場所 : 門仲天井ホール
        東京都江東区門前仲町1-20-3 8F ※1Fはモスバーガー
        tel. 03-3641-8275

交通 : 東京メトロ東西線・門前仲町駅(出口3)徒歩3分
     都営大江戸線・門前仲町(出口6)徒歩2分

料金 : 前売 3000円 当日3500円 
     会員・学生 2500円(学生証提示)
     10月&11月の通し券 5000円←超お得!(前売、予約のみ)

     全席自由/1ドリンク付き

出演 : 10月21日(木)
       高瀬“まこりん”麻里子(歌手)&黒田京子(pf)

      11月18日(木)
       森都のり(女優)&黒田京子(pf)

予約・問い合わせ : 門仲天井ホール
              tel. 03-3641-8275
              fax. 03-3820-8646
              e-mail acn94264@par.odn.ne.jp

              ORT Music(黒田) 
              e-mail kkyoko@ortopera.com

チケット取り扱い : 門仲天井ホール/ORT Music(黒田)
チケットのご購入 : 9月1日より、予約受付開始

★御予約をされる方は、、、

     お名前
     ご連絡先(住所、電話番号)
     メールアドレス
     チケットの種類と枚数

を明記の上、
ORT Music(黒田京子さん)宛、kkyoko@ortopera.com までご連絡ください。追って、料金の振込先などを記したメールを返信いたします。

なお、チケットを持参していますので、ライヴ会場などで直接お会いすることができる方は、どうぞお気軽に声をおかけくださいませ。


■黒田京子さんより■
コンサート・シリーズ『耳を開く』の第三回目は、第二回目に引き続き、門仲天井ホールとの共同制作になり、このホールの“謝P祭”と提携した企画です。
このコンサートは、毎回テーマを決め、黒田自身が演奏する自主コンサートというかたちをとっています。第一回目は「最前線の室内楽」、第二回目は「東京弦楽宣言 交響する非調和」と題して行ってきました。
今回は「いとおしく、カバレット」とタイトルを付け、女性歌手と女優と、がっぷりよつでタッグを組んで、笑ったり、泣いたり、ちょっと考えたりするような空間と時間を創りたいと思っています。
どうぞおでかけください!

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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下は、フライヤーに記載した黒田さんの文章です。


「いとおしく、カバレット」 黒田京子(ORT Music)

■いとおしく

「私と踊って」と投げつけられた言葉を浴びて、うっすら涙ぐんでいる自分がいた。今年、ピナ・バウシュがいないヴッパタール舞踊団の公演を観た時のことだ。何かを問いかけられ、観終えた後、なぜか、いつも、なんて人は愛おしいのだろう、と思う。耐えがたい痛みを抱えながらも、たとえ何があっても、ここに生きていることを肯定したくなるような心持ちになる。

繰り返される動作に日常のいとなみを重ね合わせ、身振りが指し示す空間に思いを馳せ、選ばれた言葉の軌跡を追う。これがダンスか?と言う人はいるだろう。それは、これはジャズか?これはタンゴか?これがバッハか?といった質問によく似ている。そして、その誰もが言うだろう。私は私が思うことを、あるいは私自身をやっているだけだ、と。

■カバレット

ちょっと聞き慣れない「カバレット」は、直接的にはドイツにおけるカバレットを指す。その昔多くのジャズ・ミュージシャンが仕事をしていた、きらびやかな女性がいる日本のキャバレーとは異なり、むしろいろんな芸が詰め込まれた「寄席」に近い。

‘90年代半ば頃、私はドイツでカバレットと呼ばれるものを初めて体験した。ドイツ語がわかるわけではないが、歌や音楽、芝居、朗読、ダンス、サーカス、ピエロ、マジック、さらに観客との駆け引きなど、それはもう即興性にあふれた、実に楽しいものだった。

また別のカバレットでは、色っぽいワンピースを着た女性が、男性ピアニストと絡みながら歌をうたったり、会話を交わしたりして、会場内は笑いの渦に包まれていた。あとで聞いたところによると、その内容は政治や社会情勢のことをかなりアイロニカルに風刺していたそうで、こうした強い時事性を持っているところがその特徴でもある。

■ライヴの醍醐味を

ということで、10月は歌手・高瀬“まこりん”麻里子さん、11月は女優・森都“のんち”のりさん、このお二人とピアニストの黒田“くろりん”京子が、笑いと涙のカバレットの世界へみなさんをお連れします。

まこりんさんは、4歳からモダンダンス、絵画、エレクトーンなどのお稽古事をこなす超多忙な幼少時代を経て、中学時代には笑いをとる事が好きな人間へと成長。高校時代は演劇部で活躍し、’85年に劇団四季に入団。皮肉にも15年間習い続けたダンスより、モノマネで鍛えた歌が認められ、初舞台で大役に抜擢されるが、’88年に退団。その後もミュージカルを続けるが、いちいち歌い上げる世界がイヤになり、’91年舞台を降り、音楽、声、歌に向き合う。現在は谷川賢作(pf)さんが率いる、現代詩を歌うユニット「Diva」のヴォーカル、女性3人で結成した「トランスパランス」などで活躍中の方です。

実は、彼女と知り合ったのは今年のことで、これまでまだ2回しか共演していません。最初に出会った時、この人のはみ出し方は音楽のみにとどまらないと直感。それで思い切って声をかけてみました。

のんちさんは、青年座養成所を卒業後、故千田是也主催「ブレヒトの会」に所属。すぐに大役を任され、以降、数多くのブレヒト作品の主役をつとめ、最後まで在籍。’90年、トランク1個持ってどこへでも出かけて演劇をやろうという「トランク・シアター」を結成し、ブレヒトや宮澤賢治の作品を下敷きにした音楽劇を発表。強い権力を持った演出家を立てず、何事も全員の話し合いで決めるという、合議制に満ちた小さな劇団の掟は、必ず何か楽器を演奏する、というもので、彼女が選んだのはアルト・サックス。もちろんブレヒト・ソングもたくさん歌って来ています。

まこりんさんと対照的に、彼女との出会いは既に20年以上前(’88年)のことになります。私が主宰していたORT(オルト)で歌っていただいたのが最初で、’93年に私がトランク・シアターの音楽を担当するようになって以来のお付き合いになります。この劇団は一昨年に解散しましたが、「カバレットをやってみよう」と以前から言っていたことを形にします。

すべては変わり行き、同じところにはとどまらない。されど、変わらず、雨は降り、陽は昇り、鳥は空を飛び交う。まるで『方丈記』の出だしのようですが、願わくば、あなたの心に一輪の花を届けられますように。

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