舞踊公演を振り返る

あ=。
パソコンから逃げたい感じなのです。
S.I.P.のCDジャケット作成作業に追われてるし、
出来るだけ、、PCを拒否してしまう。。
しかしぃ、振り返るにも、あっという間に一ヶ月くらいになっちゃいそうなので。。
ここらで、頑張らねば。
振り返るのは、自分の記憶のためなので、、
内容は、read moreへ。

10/29本番前日。
場当たりとゲネプロ。

このところ、腰のカイロに加えて、
両膝に小さなカイロを貼付けるのが自分的ブーム。
膝が、めっちゃ痛いのだけど、少し楽になるんだな。
でも、いよいよの出陣に向け、午前中、マッサージに行く。
骨盤がずれているから身体が曲がっていて、
身体をまっすぐにしても、マッサージ用の細いベットでは、足が横に出てしまう。
治すんなら、30分じゃ無理、、と言われて、
「治さなくて良いです。軽くお願いします。」と言った。
それでも、骨盤のゆがみはとってもらい、
酸素カプセルに入った。

終わって、琴似へ向かう。
琴似には、コンカリーニョという小さなホールがある。
私も一度出た事がある。とても良いホールだ。
責任者のチズさんは、玲子先生とも縁が深い。
頭はダンスの事で一杯ではあるけど、
11/1のライブの事も忘れる訳に行かない。
いつもなら、もういいか、、と思う所だけど、
もう一踏ん張りするエネルギーがわくのは、
支えてくれる友人がいて出来るライブである事や、
この先繋げていきたい思いが強いから。
ライブDMを持参し、
epoさんのコンサートでの挟み込みを頼みに行く。

そのまま札幌に戻り、タクシーで厚生年金へ。

なぜだろう、、劇場に入ると落ち着きます。
先生もみんなもそう見える。
度胸がすわるのかな。
戦いの前の静かな空気。

全員でストレッチの後、場当たり。
実際の舞台で、空間を作っていく。
これがなかなか厳しい作業で。
先生の激が飛ぶ。
「なにやってるんだ」「考えて動け」「小さすぎて何をやってるか解らない」「そんな事じゃ幕は開けられない」
萎縮しまいとしても、神経がクルクル動きすぎて、もう限界がっ。

場当たり終了後、30分もないくらいで通し稽古開始。
終了後、プロデューサーより「今日のが一番良くなかった」と。
先生も「これではちょっと見せられたものではない」と。
ため息溜め込んで、退館時間。
会館出た所でダメだし。
衣装に手を入れる事に決定、、解散。

プロデューサーから「まこりん。力入れすぎんな」との言葉をもらう。
「力入れないでどうするんですかっ」と反発心になりつつ、
その言葉を本番まで反芻し、良い結果に繋がる事になった。
そうか。。私はステージに立つ事が通常の人間なのだから、
気張らず、自信を持って、冷静に、
ちゃんと、自分のプロ意識も出せば良いのだと思えた。
お稽古お稽古お稽古で、プロ意識みたいなものは逆に通用せず、
謙虚に取り組む事に終始してきたのだから、
もうあとは、私自身にちゃんと帰ろうと思えた。

一旦、稽古場へ。

前日乾杯と、先生もビールを飲む。
お酒をあまり飲まない先生だが、水分をとる時間がなかったらしい。
仲間の千春ちゃんと、簡単に言われたものを用意し、先生ご夫婦と4人で夕食。
先生は、あまり食べていなくて心配だ。
そして、帰り際、、もう12時もまわり本番当日に突入した頃、
先生が、振り付けのノートを出し
「まりちゃん、ちょっと考えたんですけど...」と。
新作での御自分の動きを、最初に考えたものにもどそうと思う、と言いながら、
その経路を何度もノート上でシミュレーション。
ここであなた方の群舞がこう動く時に、私はここから出て来てこっちに入る、、
こうなった時に、群の中に入って・・・
と、何度も何度も。
で「どうだい?」と言われて
「先生、いいと思います。やっぱり最初の閃きに戻るというのは正しいと思います。それでやってみましょうよ!」と生意気な事を言わせてもらい、、
「そう。。安心した。よしっ」との声を聞いて帰って来た。
「でもワクワクするわよね」との言葉も嬉しくうなずいた。
舞台人なのだ。
あの空気に生きている人なのだ。
そして、最後の最後まで、作品に挑む。
それが 限られる事の なのだと、
先生自らが一番挑んでいるわけで。
すごいな。
それが無駄にならぬように踊れるだろうか、踊ろう、、
と思いつつ、そのために
お湯につかるべきか、すぐ寝るべきか、、
考えてる時間が無駄か、、とか焦ったりして、なかなか寝付けず。
先生、寝たかなぁ、、ちゃんと眠れてるかなぁ、、眠れますようにと祈りつつ。

30日。本番。

10時少し前に到着。入念にテーピング。
テーピングテープも湿布もコストがかかるのだけど、
もうここまで来たらもったいぶらず使います。
衣装の先生がいらして、新作の衣装に手が入る。
2枚重ねていたスカートを思い切って半分切り、袖もcut。
だいぶ軽くなった衣装が嬉しい。

ストレッチ、化粧、ゲネプロ。

本番通り、衣装も化粧もして通す。
「今日、いい感じだね、力抜けてるわ。まこりんはそのくらいがいいね」と言われて、そっかぁと思う。
しかし、ゲネが良いと本番がダメになるのではと心配にもなる。
だいたいのところ、リハがいい時は、本番はダメなんだ。
だから、喜ぶわけにもいかず、苦笑い。

しばしの休憩。
食事したり、化粧を直したり。
そして開場。
衣装をつけて、いざ出陣。
結局、膝も腰も、湿布もテーピングもしたまま本番。
痛み止めまで飲んで。

葦の行方 は、最初の群舞のリズムが凄く良くて、
今まで踊った中で、この5回めの 葦の行方 が一番気持ちよかった。
集中してたと思う、、みんな。

衣装を着替えてアミノ酸も投入して 限られる事の へ。
もう、ここから1時間、誰もステージから袖へ入る事はないのだ。
1時間踊り続ける、運命共同体。
良いリズムだった。
みんなが集中して、冷静だった。
1時間。
1つ1つの場面を繋いではまた繋いで。
ほんとあっと言う間だった。
全ての奇跡が、この瞬間に集まった みたいな本番だった。
こんな事は滅多にない。
70%出来れば万々歳なのに。
それぞれ色々あったけれど、さ。

終わってすぐは、シーンとして反応に迷うような客席が、
にわかにザワめいて、ブラボーと叫んで下さる声までいただいて、拍手。
涙が出ました。
ウレシナミダ。
プロデューサーは「パーフェクトだっなぁ~~~~」と。
例えば学園祭とか、若い頃、無駄に熱くてみんなで抱き合って泣いて喜ぶみたいな事ってあるけれど、
大人になってからの達成感というのは、
本当に、噛み締めるような涙なのだなぁ。

バタバタと片付けて、
多くの著名人や現代舞踊協会の方がいらしてるので、
まずは、舞踊団全員で、感謝のパーティへ向かう。
4歳の時、まず私を踊りの世界に誘い、
音楽というものの礎を作って下さった真船さち子先生も来て下さっていた。
「あなた、ちゃんと踊ってたじゃない!」と、
若干逆切れ的な言葉をいただいた。
有り難いなぁ、、わざわざ横浜から観に来て下さったのだ。
私は、真船先生と玲子先生が話す姿とかを、夢のように眺めた。
幸せすぎます、2人の師匠が、そこに!

その後、舞踊団員とスタッフだけで稽古場へ戻り、改めて飲み直す。
台所で、おつまみをみんなで作りながら、キッチンドランカーズ。
ダンサー同士の乾杯。
こんなんが一番楽で幸せだ。
それぞれ今回の感想を言ったりして、泣いたりして、それをもらったりして、
朝方まで、先生も残って話す。
ものすごい量の花束と共に、それぞれ帰宅。
次はいつ会えるのだろう。
本当にお疲れさまでした。


31日。
昼頃起きて、また二度寝。
しかし、踊ったなら歌わないと。
だがしかし、さすがに夜まで何もできず。
夜どころか夜中になってやっとプログラムを考える。
大体見えたとこで朝方就寝。

1日。
ライブ当日。
練習しては、またプログラムをいじったり。
16時に、カフェムジカ入り。
結局、まだプログラムに迷いが。。
ゲストの嵯峨治彦さんとの合わせを中心にリハーサルを終え、
とうとうプログラムに決断つかぬままスタート。

外は雨。
しとしとと。

1時間半くらいかな=と思っていたのに、
2時間を越えるライブとなってしまいました。
友人が中心のお客さまで、ゆったりと始められた。
そして、嵯峨さん。
馬頭琴、喉歌、そしてそのお人柄、、最高です。
風が吹きました。
色んなとこに連れてってもらった。
札幌でのシリーズ化に繋がるといいのにな。
良い演奏瞬間に酔いました。
CDも、良く売れた、、というか、みんな買ってくれた。

終わって、お店の美味しいお食事で小さな打ち上げ。
一緒に踊った仲間に、歌も聴いてもらえて、やっと私を知ってもらえたのかな。
東京の友人と逆、、「踊ってるまこりんしか知らないから。。」って。
「踊ってる私を知ってる方が珍しいけどね」と笑った。
結局稽古ばかりで、写真を撮ってなかったね、、
来てくれたダンサー仲間の千春ちゃんと夏ちゃんと。
Image215.jpg

その後、今回絶大なるフォローと激励とで私を支えまくってくれたnaoさんと
2人打ち上げ。
こうして、支えてくれる人が居る事は、どんだけ有り難いか。
電車の事も考えず、2人ゆっくり話し飲み、
タクシー拾おうとした瞬間に、美しい月に2人見とれて、
勿論タクシーを逃し、しばらくお月見。
さむっ!と我に返りタクシーに乗った。

早朝5時くらいに、ゴミを捨てなきゃと目が覚めた。
ウィークリーマンション、間もなく出るので、ゴミ捨てはちゃんとしないと。。
頑張って外へ出る。

雪!

ふわふわと舞い降りてる。
うっすらとした朝の空に。。

11/2。
やっとゆっくり寝て、荷造り関係始めつつ、夜映画館へ。
『沈まぬ太陽』のレイトショー。
男性1000円の日で、男性1人客多し。
内容がずっしりと重く、深い祈りに包まれたサッポロファクトリーでした。

11/3。
まず、ランチをnaoさんと。
すでに次のライブ会場候補のカフェに誘ってくれたのでした。
ありがたいー。
天井が高くて、音も響きそう。
良いな。広がるな。
外は、また晴れた空から舞う雪。
2人から出るため息は
「あ~あ、またこの季節か...」「あ~~なんて美しいの?!」と正反対。
帰り際、カスタネットちゃんの店に行って、、
えっとえっと、カスタネットちゃんは、札幌に居るかわいいキャラクターなのだけど、
予想だもせず連れて来てもらったもんで、
もう、私は か・カスタネットちゃんだ~~~~~~と
幸せのアドレナリンが大放出で、自分でも止められず。。
はぁはぁしながら、色々買い込んだ。
それなりに溜め込んだ鬱憤もあったんだろう、、
女子らしい発散は、解りやすく解消に繋がります。

そのまま、帰る前の御挨拶のために稽古場へ。
旦那様の無農薬畑で収穫したりっぱな大根が、深まる冬にむけて干してあった。
綺麗な白が、なかなか妖艶な感じ。
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雪国は、お漬け物のシーズンなのです。

そして玲子先生とデート。
寒い中2人で円山公園をぬけ、宮の森のチョコレートバーへ。
先生も前から行きたいとおっしゃっていたので、
帰京する前に、デートに誘ったのでした。
外に見えてる紅葉、暮れていく空。
ゆっくりと、本番の余韻に浸って話した。
まだまだ2人とも、あまりにも夢みたいで、
「本当に終わったのねぇ・・・」と言っては
信じられない思いでため息をついたり、笑ったり。
帰りも2人、マフラーと手袋と帽子をしっかりと身につけて、宮の森の坂を下る。
後日談のエピソードに、2人でゲラゲラ笑い、
お別れ地点の横断歩道でハグし、
見えなくなるまで手を振り合い。。
恋人以上ですよ、こんな結びつきは。

で、まこりん大忙し、、
一旦帰って、すぐ出直し、友人と飲み会。
同世代女子3人。
こっちにきて意外と食べてなかったお魚を堪能。
帰るまでの1日も1時間も無駄にしてない感じ。

4日。
帰京当日。
送る荷物が重すぎて集荷を頼んでみたが、無理と言われ、
近くのコンビニまで、えっちらおっちら運んだ。
痛い腰と膝が、踊った残響。
さーっと掃除して、鍵を返し、
円山からバスに乗り新千歳空港へ。
達成感の大きさや、長い滞在のせいで、
今回はさすがに、少し寂しかった。

バイバイ、札幌。
また来ます。
091104_1255~01.jpg

羽田に着いてお昼を食べ、せわしなくスタジオへ。
CM録音は、クライアントの関係で歌ってる時間より待ちの多い現場。
初めて御一緒する方々ばかりだったので心配だったけど、無事に終了。
帰りはさすがに疲れて、タクシーを拾って帰った。
狭い狭い我が家に着いて、何も考えず御就寝。

去年の9月に声をかけてもらい、約1年。
舞踊公演を中心とした、札幌の一連が終わった。

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コメント (2)

nao*:

本当に本当に、よくがんばったね。そして感動をありがとう。
お疲れ様でした。楽しかったしね。アドレナリンも出たね。
ああ、言の葉は尽きない。
もうあれから20日かあ………。
あまりの忙しさに時間はあっという間に過ぎ去って、
遠い昔のような感覚。
でも日記を読んで、蘇りました。
ぜひ嵯峨さんとのコラボ、そして札幌ライブ、
定例化しましょう。
また素敵なカフェを見つけたの♪♪♪
まこりん、忙しいよ(いい意味で)^^

naoさま。

お返事遅くなりました〜。
本当に、あっという間に時間は過ぎ去るねぇ、、
びっくり、間もなくひと月たってしまうなんて。
体は、もう、すっかりゆるみました〜ははは。

札幌では、本当にお世話になりました。
なんかさ、ほんと、やってよかったです。
naoさんに側にいてもらって、
こんなにパワーが倍増するものなのか〜と驚きました。
その、あくまでも優しさや思いやりから発する、行動と決断の軽快さ!
感謝です。。。合掌。。。。

札幌のライブ、ほんと、定期化したいです。
今度のカフェはどんなとこだろう〜、楽しみにしています!!
私もレパートリーは広げなくては。

本当に、有り難うございました!!!
ま、またゆっくり。

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